家具に使用されている木製の素材には、樹木をカットして使用する場合と、人工的に手を加える事があります。
ひとえに木材と言っても純粋な木だけでなく、加工されている木の場合もあるんですね。
今回は、あまり馴染みが無い内容ですが身体に優しい家具を選ぶためにも、木材の加工方法の特徴を紹介します。
木材の加工方法と特徴
家具に使われるだけでなく、木材を加工する理由はいくつかあります。
- コストを下げる
- 木の無駄を無くし最大限に生かす
- 加工に対する難易度を下げる
と言った理由で、木材を加工して家具などに使われるのですね。
特に木を切断して使用できる分だけ使用する事がないように、最大限に生かす事は特に大切なことです。
コストを下げて安く販売すると言う理由もありますが、伐採した木を無駄にならない様に使うための技術でもあるんです。
加工のポイントは接着剤
新築の家やマンションなどで発生するシックハウス症候群に関わりのある接着剤には注意が必要です。
厚生省が定めるシックハウス対策値の指針数は0.06ppmとなっています。
今まで、新築に住んでシックハウス症候群にかかった方や、空気の汚れなどにデリケートな方は、F★★★★(エフフォースター)と記載のある、最高ランクのシックハウス対策のある無垢材の家具を選ぶ事をおすすめします。
星の数が多い程、ホルムアルデヒドを放散する量が少なくなります。
価格は高くなる事もありますが、大型の家具だけでも身体に優しい家具を選んでいきましょう。
家具に使われる木材の加工方法
無垢材(むくざい)
【無垢材のメリット】
- 自然の木ならではの風合いがある
- 経年変化を楽しめる
- 耐久年数が長い
- シックハウス症候群の原因となる接着剤を使用していない物が多い
【無垢材のデメリット】
- 大量生産できないので、価格が上がる重量がある
- 乾燥が不十分だと、そりや曲がりが出る
木材を丸太にして、使用する家具の形に切りだした物です。
例えば、ベッドフレームであれば、サイドのフレームを作るのに1つの丸太(木材)から加工してフレームの形に仕上げます。
無垢材の家具は、家などの建築物に比べるとシビアではありませんが、木の癖を見極めて熟練の大工さんが無垢材で家を建築した場合は、古民家の大黒柱が腐食せず強度を保ったまま残っていたりします。
集成材・合板
【集成材・合板のメリット】
- 価格が安い
- そりや割れなどの変形がしづらい
【集成材・合板のデメリット】
- 木本来の風合いを楽しめない
- 耐久年数が短い物が多い
- 接着剤を利用しているので、シックハウス症候群の原因になる場合あり
集成材は、丸太を角材に切り出して乾燥させた後、痛んでいる分を取り除きます。その後、使用できる部分のみ接着面を加工して、接着剤でくっつけて板状にします。
合板は、丸太を大根の桂剥きの様に薄くべニア板の様薄くして強度を増す為に木目を交互に接着剤で付けます。パーティクルボード木材の端などをチップ状にして接着剤でくっつけて、板状にします。
まとめ
木材の加工方法の選択肢は少ないですが、生活する上で接着剤によるシックハウス症候群は無視できない部分です。
特に2人暮らしの場合は、自分だけでなく、パートナーの身体に優しい家具を選んでくださいね。