持ち家の一軒家でも賃貸でもキッチンに欠かせない物の一つに「コンロ」があります。
煮物を作ったり、炒め物を作ったり、火を通す料理を作るのに欠かせないコンロは、大きく分けるとガスコンロとIHクッキングヒーターに分かれます。
ガスコンロとIHクッキングヒーターは、ガスを使うか電気を使うかだけではなく、料理のしやすさや使い勝手も変わってくるんです。
今回は、賃貸で据え置きタイプを使うと想定して、料理をするならガスコンロとIHクッキングヒーターのどっちが良いかを探っていきます。
ガスコンロかIHか選ぶ前に必ず確認したい事
賃貸ではガスコンロでもIHクッキングヒーターでも、キッチンに置ける場所は限られています。
まず事前にチェックしておきたいのが、置く場所の環境です。
ガスコンロは、対応したガス栓があれば良いですがIHクッキングヒーターはそうもいきません。
コンセントの場所はあるか、電源は200Vか100Vなのか、水がかからない様に配線できるかなど、ガスコンロよりも少し敷居が高いんです。
ガスコンロでもIHクッキングヒーターでも、設置する場所のサイズだけでなく、まずは周りの環境もチェックして下さいね。
ガスコンロとIHの比較ポイント
料理を作る時の機能性
料理に関しては、機能的な部分と料理のしやすさなどが関係してきます。
ガスコンロは、フライパンを振って炒める事も出来ますので、中華鍋を振りながら炒める料理や、火で炙る料理も作れます。
また、強火の火力も強く、弱火、とろ火などの細かい火加減調整も出来るのも強みです。
IHクッキングヒーターは、フライパンや鍋が無いとOFFになる機能があると、プレートから離れると電源が消えてしまうのでフライパンを振って炒める事は出来ません。
IHクッキングヒーターで注目したいのが機能で、煮る時間を指定できるタイマーや揚げ物の火力調整を段階的に出来るので、ガスコンロの火を目で見るよりも安定して煮ることが出来ます。
今までの経験を考えて、料理をしてストレス無く作れる方を選びたいですね。
お手入れのしやすさ
コンロの掃除は、IHクッキングヒーターに軍配が上がります。
IHクッキングヒーターとガスコンロを比較した時に掃除がしやすいとの声が上がるほどIHクッキングヒーターは掃除がしやすいんですね。
IHクッキングヒーターは料理をした後にトッププレートを拭くだけで掃除が出来るので、汚れが溜まりにくくなります。
対してガスコンロは、五徳、バーナーキャップ、受け皿などを掃除しなくてはいけません。
ガスコンロは火を使うので掃除の面ではIHクッキングヒーターに劣ってしまいますが、ガスコンロの場合でも、パーツが少なかったり汚れにくい加工などされている種類もあります。
使える調理器具
ガスコンロは、金属全般のフライパンや鍋を使えます。
ですが、IHクッキングヒーターは、対応した鍋やフライパンしか使えません。
IHクッキングヒーター対応のフライパンや鍋は、鉄、ステンレス、ステンレス鋼など底に磁石が付く金属で出来ています。
熱伝導率の良い銅、アルミで出来た軽量の大鍋、耐熱ガラスや土鍋など、磁石が付かない金属など結構使えない鍋やフライパンが多いです。
もし、ガスコンロで使っていたフライパンや鍋を使いたい場合は、反応するかどうか調べたり素材が対応しているかチェックし、非対応なら買い替えが必要になっちゃうんですね。
さらに、直火で使ったフライパンや鍋などはゆがみが出る事もあるので、IHクッキングヒーターで使いまわすと、熱が均等に伝わらないなんて事もあり得ます。
ですので、ガスコンロからIHクッキングヒーターに移行する場合は、新しく買い替えるのが無難ですね。
安全性
ガスコンロの安全機能は、センサーによる異常過熱防止、消し忘れ消火機能などがあります。
また、火を使うので、紙や布などが近くにあると火がついて燃えてしまいます。
IHクッキングヒーターの安全機能は、鍋無しで自動OFF機能、異常過熱防止、消し忘れ消火機能、鍋やフライパン以外の小物があると自動OFFなどの機能があります。
勘違いして欲しくないのが、IHクッキングヒーターの方が安全性が高いと言われている事です。
IHクッキングヒーターの電源を切っても、ガスコンロの火を切っても、どちらも熱が残ります。
火を使わないとしても安全に使うために注意が必要なのは間違いありません。
今までの経験だけでなく、注意書きに従って使う事が肝心ですね。
キッチンの環境面
IHもガスコンロもそれぞれ使っている時にキッチンが快適になるようなメリットがあります。
ガスコンロは、火による上昇気流が出来て煙が上りやすいので換気扇に吸い込まれやすくなります。
IHクッキングヒーターは、火による二酸化炭素が発生しないので、空気が汚れにくく、熱がこもりにくくなります。
IHもガスコンロも換気扇は回しますが、とにかく空気を汚したくない方にとってはIHクッキングヒーターの方が良いという事になりますね。
IHとガスコンロで迷ったら
- 今までガスコンロを使っている
- アナログな感じが好き
- 火を使ったほうが料理している感がある
- 炒め物を良く作る
- 細かい火加減調整をしたい
- フライパンや鍋にこだわりたい
- グリルを活かしたい
- 今までIHを使っている
- 掃除がラクなほうが良い
- 煮る料理を良く作る
- キッチンや部屋を汚れにくくしたい
- デジタルの機能が欲しい
- 熱がこもらないほうが良い
- 火災の危険を少なくしたい
まとめ
IHクッキングヒーターとガスコンロが決め手で賃貸の部屋を探すのは無いと思います。
ただ、据え置き型なら、ガス栓、200V電源、100V電源などキッチンの環境によって選択肢が増えたり減ったりします。
賃貸では、ビルトインコンロでない限りコンロ選びも楽しみの一つです。
どちらも料理が好きな方にとっては魅力的な部分が多いので、今までの経験も踏まえて、楽しく美味しく料理が作れるほうを選んで下さいね。