多くの方が寒い冬の時期に好む家具として「こたつ」がありますよね!
こたつは家電と家具両方を併せ持つ暖気アイテムですが、選び方によっては、後々損をする事に繋がったり、長く使用できないこと、使いづらい事にも繋がったりします。
今回は、実用性の高いこたつのポイントと選び方を紹介します。
「安さだけ」で選ぶのはNG!
こたつは暖房機器でもあり家具でもあるので、他の家具よりも多くポイントがあります。
暖房機器として寒いシーズンだけ使用するのか、それともテーブルをオールシーズン使用するのかでも選び方が変わってきます。
2人暮らしでは部屋の広さに合わせて2人が入っても余裕のある大きさのこたつが欲しいですが、大きさ以外も、こたつのヒーターの種類によっても暖かさだけでなく、使いやすさにも関係します。
また、こたつに限っては、引っ越しの事を考えると引っ越し先でも使用しやすい暖房機器ではないかと思いますので、あまりにも安いこたつを選ぶよりは、納得の行く条件の値段で購入するのもアリです。
「ただ安い、お得だから」で選ぶ事の無いように参考にして下さい。
ヒーターの種類と特徴
- ハロゲンヒーター
- 石英管ヒーター(クォーツヒーター)
- コルチェヒーター
- フラットヒーター
の4種類があります。
ヒーターの何が違うかと言うと、フラットヒーターを除くと主に、寿命、主な赤外線の種類、温まる速さ、価格、が主な違いとなります。
ただし、暖まる速さはワット数でも変わるので参考程度にして下さいませ。
石英管ヒーター
寿命 | 約7,000時間 |
主な赤外線 | 遠赤外線 |
暖まる速さ | 遅い |
安価な値段のこたつに採用されている事が多いです。
遠赤外線が中心となっているので、暖かくなる速さは遅いと言われていますが、遠赤外線効果でじっくり温める事によりぽかぽかとするとのことです。
ただし、ワット数が高い石英管ヒーターもありますので、一概にすぐ温まらないとは言えないようです。
ハロゲンヒーター
寿命 | 約8,000時間 |
主な赤外線 | 近赤外線 |
暖まる速さ | 普通 |
石英管よりもすぐ暖まると言われ、薄型なのが特徴でもあります。
ヒーター部分の形はU字になっているハロゲンヒーターが多く、U字の形をしたハロゲンヒーターはより暖まりやすい形ですね。
コルチェヒーター
寿命 | 約10,000時間 |
主な赤外線 | 近赤外線、遠赤外線 |
暖まる速さ | 早い |
ハロゲンヒーターの改良版と言うと分かりやすいかと思います。
ハロゲンヒーターよりも暖まる速さが早くなり、寿命も長いのですが、価格面が高くなるのがデメリットではありますね。
フラットヒーター
こたつによっては、フラットヒーターと呼ばれる、超薄型のヒーターがついているこたつです。フラットヒーターは電熱線がヒーター面に張り巡らされて、こたつの中を暖めてくれます。
特徴として、
- ヒーターが薄いので邪魔にならない
- ファンの音がしない
- ヒーターの面が大きく隅まで暖かい
- 石英管の様に点けた時の臭いが無い
- 他のヒーターより価格が高い
などが特徴となります。従来のヒーターから50年の時を経て、フラットタイプの新型ヒーターが登場したとのことです。歴史的には浅いですが、種類も増えているので、新しいタイプの注目のヒーターと言えるでしょう。
ヒーターの注目ポイント
- 薄型で邪魔にならない事
- U字で暖かくなる速度が速い
- ワット数は暖める力に関係
この3点は注目ポイントと言えます。
多く出回っているヒーターの種類で、石英管のヒーターがあります。
石英管のヒーターはどうしても厚みがあるので、薄型の石英管ヒーターを選ぶ事が邪魔にならないヒーター選びとなります。
また、フラットヒーターを除けば、暖まる速度はU字の形をしたヒーターだと暖まる速度が上がると言われています。
そして、ワット数が大きいと暖めるパワーが増えて暖める速度にも関係してきます。
上記の3点もヒーター選びのポイントとして加えると、より暖房機器として優秀なこたつ選びが出来ますね!
スイッチ、こたつテーブル、掛け布団の選び方
スイッチ&温度調整
スイッチと温度調整は超重要です!種類として、
- 中間スイッチ
- こたつ内部の温度調整のつまみ
- こたつ外部での温度調整コントローラー
があるのですが、こたつの外で温度調整が出来るコントローラータイプをオススメします。
中間スイッチは、こたつの外で電源のONとOFFが出来るだけですので、細かい温度調整は温度調整のつまみで行わなければいけないのです。
こたつの中で温度調整をする事になると、
- こたつが大きいと中に潜らなくてはいけない
- 暗いのでスイッチの場所を探す
- こたつから出てスイッチを見ながら調整する事になる
- 足の臭いがする可能性あり
と結構デメリットが多いです。
安いこたつを選ぶ場合でも温度調整出来るコントローラーなら、こたつに入りながら手元で温度調整が出来るので、2人暮らしだと特に温度調整がしやすく使いやすいです。
こたつテーブルのサイズ
テーブルサイズがこたつのサイズになるので、理想は2人がゆったり座り足が入れられるサイズになるかと思います。
ただ、こたつでくつろぐだけなのか、食事をするのかでも変わりますが、2人用として目安となるサイズは、長方形で105 X 75cmとなります。
円形は種類が少なく、見た目は可愛らしいですが使い勝手は悪い形になってしまいます。
正方形の場合だと、1人暮らしの方に人気のタイプでサイズも種類が少ないです。
脚がのびのび入れる事を考えると、2人暮らしでは長方形がスタンダードな形となります。
cm表記だと分かりづらい場合は、実店舗であれば実際に座ってみる形をとったり、ネットショップであれば、モデルの人が座っているサイズが目安となります。
2人で座るとL字の形で座る事が多いかと思いますので、何処に座っても窮屈ではないかなど、座る形、位置なども選ぶ判断材料となってきますね。
ダイニングテーブルとしても使用する場合は、食事が出来る事も考えて選びましょう
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こたつテーブルの重さ
テーブルはサイズだけでなく「重さ」も関係してきます。
テーブルについては、長方形で105 X 75cmが基準とはなるのですが、
- 厚いと丈夫だが、重くなる
- 薄いと強度が弱くなるが、軽くなる
という事ですね。
持ち運ぶことはそうそう多くないですが、掃除洗濯をする時にこたつテーブルが重い一苦労です。
こたつ掛布団を洗濯する場合にテーブルをどかさなくてはいけなくなるので、掃除を頻繁にするのであれば、女性が1人でも移動できるテーブルの重さも考慮したい部分ではあります。
こたつテーブルの角
こたつは床暮らしになるので、床面から立ったり座ったりする動作がありますよね。
立ったり座ったりするこたつテーブルは、角が鋭利だと非常に危険です。
なので、脚や身体がぶつかっても大丈夫なように、角が丸いテーブル、カバーが付いているテーブルが安全です。
こたつテーブルの多くは丸みを帯びている加工になっていますが、中には角ばっているこたつテーブルもあるんです。
失敗したと思った家具でも紹介したのですが、どんなにオシャレでも使いやすそうでも、角があるとスネをぶつける可能性が高く、ぶつけると超痛いです!アザになる事もあります。
2人暮らしの住まいで、こたつの周りの動線がそこまで広く確保できない場合には、こたつテーブルの角にも注目してください。
テーブルを載せる部分の構造
脚とテーブルの間にあるヒーターがついているテーブルを載せる部分の構造になります。
構造はハニカム構造と一枚板の2種類があります。長期にわたって使用する場合は、♯の形のハニカム構造の方が強度が強いです。
一枚板の構造は安いこたつに見られるのですが、長く使用していると熱の影響もあり、どうしてもテーブルが反り返ってきてしまいます。
使用するには問題ないですが、反り返ると脚も真っ直ぐではなくなるのと、ヒーターのネジ穴もずれてくるので、掃除で取り外す場合にネジ穴がつぶれる恐れがあります。
掛け布団
掛け布団は、強いこだわりが無ければ、こたつとセットの掛け布団をおすすめします。
理由としては
- ○点セットはお得な事が多い
- 考えなくて良いのでラク
- こたつのサイズに合わせた最適な掛け布団
と言ったことになりますね。
もちろん今使用している掛け布団を使用する場合は、今使用しているこたつのサイズを測る事で、次に選ぶこたつのサイズに合うかどうかが分かります。
大きい分には良いですが、掛け布団が小さいと隙間風が入る事になるのは注意ですね。
使用する季節によって選ぶ場合
寒いシーズンのみ使用する場合
寒いシーズンが過ぎたら「収納」する事になるので、脚が折れるタイプや、脚が外せるタイプなどのコンパクトに収納できるタイプのこたつが良いでしょう。
寒い時期が過ぎれば、こたつを使用しなくなるので、テーブルをコンパクトに収納するには脚がどうしても邪魔になってしまいます。
ネジで組み立てるこたつも、ネジを外せば脚がバラバラに出来ますが、脚やネジの管理が必要になってきます。
いざ使おうとした時に脚やネジを探すことになりかねないので、個人的には、足が折れるタイプのこたつの方が、気軽に収納できると思います。
オールシーズン使用する場合
寒い季節は掛布団と一緒に暖房機器として使い、暖かい季節はテーブルとして使用する場合は、ヒーターが邪魔にならないタイプが良いでしょう。
どうしてもヒーターが出っ張っていると横になった時に足が当たったりしますし、テーブルだけとして使用するなら見た目もスッキリの方が良いと思います。
ただ、ホコリ掃除目的でヒーターを外すのであればヒーター部分が出ているこたつでも良いのですが、ネジの強度的にはそこまで強くないので、頻繁に取り外すとネジが使用できなくなる可能性があります。
ヒーターを外すか、薄型のヒーターを付けっぱなしにするかになります。
まとめ
今回は専門的な知識は出来る限り無くして、実用性を考えた選び方になります。
こたつは日本人に馴染がありながら、調べるほど奥が深く悩んでしまいがちですが、まずは暖房機器としてなのか、オールシーズン使用するのか、食事もするのかを考える事が選び方の始まりかと思います。
2人暮らしの電気代を節約できるこたつで、ぬくぬく寒い冬を乗り越えましょう!