代表的なベッドのマットレスと言えば、ポケットコイルやボンネルコイルがありますが、コイルの入っていない低反発マットレスと高反発マットレスと言うマットレスがあります。
低反発マットレスも高反発マットレスも、中素材は基本的にウレタンではありますが、どちらを選べばよいか迷った方も居るのではないでしょうか。
そこで、今回は、名前だけだとピンとこない、低反発マットレスと高反発マットレスの7つ違いと選ぶ際のポイントを紹介します。
低反発も高反発もメリットだけで選ばない
低反発は包まれる寝心地、高反発はしっかりした弾力性と言った基本的な部分だけを見て選ぶのはオススメしません。
と言うのも私は低反発と相性が悪いのも知らず、その時は「包まれる」と言う部分に惹かれて低反発を選んでしまい失敗したことがあります。
マットレス類は可能な限り寝てから選ぶのを勧めていますので、一般的に言われているメリットだけで選ばない様にして下さいね。
コイルの入ったマットレスとは別物
あくまで一般的な低反発マットレスと高反発マットレスの違いになりますので、コイルの入ったマットレスとは比べられません。
低反発マットレスと高反発マットレスだけでも、メーカーや種類でも変わってきます。
また、敷布団として使用するタイプとマットレスの上に敷くタイプなどもあります。
コイルの入っているマットレスとは別と考えて、寝る環境に応じて種類を選んでいきましょう。
低反発マットレスと高反発マットレスの違い
※一般的に言われている「価格の差」と「重量」に関しては、商品によってモノによって差があります変わってきます。価格と重さは商品次第なので、今回の記事では割愛しています。
違い① 沈み込む「反発力」
【低反発】
- 反発力が「低く」沈み込みが「多い」
【高反発】
- 反発力が「高く」沈み込みが「少ない」
低反発マットレスと高反発マットレスの最大の特徴と言っても良いのが、沈み込みです。最も有名かもしれませんね。
低反発マットレスは、反発力が低いので、ゆっくり沈み込みゆっくり戻り、身体全体のラインに合わせて沈み込みます。
高反発マットレスは、反発力が高いので、寝た時の沈み込みが少なく、身体のラインに沈み込みません。押し返し支えてくれると言ったイメージでしょうか。
反発力が大きな特徴となっているのですが、メーカーやマットレスによって色々な硬さがあり、同じ低反発、同じ高反発でもすべて同じ反発力では無いのがポイントです。
違い② 沈み込みによる「寝心地」
【低反発】
- 包まれるような寝心地
【高反発】
- しっかりした寝心地
反発力の高低によって寝心地が変わってきます。
低反発マットレスは、ゆっくりと身体全体が沈み込むことで、マットレス素材に包まれるような寝心地になります。
高反発マットレスは、身体がほとんど沈み込まないので、しっかりした硬めの寝心地になります。
沈み込みは体重や体格にも関係するので、沈み込み具合は変わってきますが高反発ウレタンが低反発の様に沈み込む事は無いです。実際にぐっと手を置けば分かるかと思います。
寝心地の違いはボンネルコイルやポケットコイルの違いと似た部分があるのかなと思います。
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違い③ 身体の負担を減らす「耐圧分散」
【低反発】
- 身体のラインに沈むので耐圧分散が良い
【高反発】
- 身体のラインに沈まないので耐圧分散は劣る
耐圧分散とは、マットレスに対しての圧ではなく、「身体にかかる圧を分散して負担を減らしてくれるか」の事になります。
低反発マットレスは、反発力が低いので身体の型など身体のラインに沿って沈み込むので、全体的に耐圧を分散する事が出来ます。
高反発マットレスは、反発力が高いので身体の沈み込みが少なく、肩や骨盤周りなど出ている部分に負荷がかかりやすいので、耐圧分散は劣ってしまいます。
ただし高反発マットレスの全てが耐圧分散に関して劣るのではなく、使っている素材など種類によって耐圧分散が変わります。
違い④ 「寝返り」の打ちやすさ
【低反発】
- 沈み込んでしまうので「寝返りしにくい」
【高反発】
- 少ない沈み込みなので「寝返りしやすい」
沈み込みは、身体がマットレスに埋まる事に繋がるで、寝返りに影響してきます。
低反発マットレスは、ゆっくりと身体のラインに沈み込み包まれるので、寝返りが打ちにくく寝返りを打つ際に力を入れて寝返りを打つ形になります。
高反発マットレスは、沈み込みが少ないので寝返りを打ちやすいです。
違い⑤ 「通気性」が良いか悪いのか
【低反発】
- 通気性が「悪い」
【高反発】
- ウレタン素材は通気性が「やや悪い」
- 繊維素材は通気性が「良い」
通気性は、沈み込みによる身体とマットレスの密着具合にも関係があります。
低反発マットレスは、沈み込んで身体と密着する面が多いので、寝ている間に身体から出る汗が蒸れやすいです。
高反発マットレスは、沈み込みが少なく密着する面が少ないので、低反発マットレスよりも通気性が良くなります。また、ウレタン素材以外の繊維素材を使用している高反発マットレスは、より通気性に優れています。
通気性でポイントになるのは、低反発マットレスに限らず、高反発マットレスでもウレタン素材は通気性に優れているとは言いにくいのがポイントです。
通気性に優れている高反発マットレスを選びたい場合は、網目の構造のブレスエアーやエアウィーヴなどのマットレスも一度寝てみるのも良いですね。
違い⑥ 気温による「硬さの変化」
【低反発】
- 暑いと柔らかく寒いと硬くなる
【高反発】
- ほぼ一定の硬さ
低反発マットレスのウレタンは、温度によって硬さが変化する性質があり、夏場の暖かい時期では柔らかく、冬場の寒い時期では硬くなることがあります。
高反発マットレスのウレタンは、温度によって硬さの影響を受けにくい性質なので、オールシーズン安定した寝心地となりますね。
低反発マットレスが、春夏秋冬の気温、体温で寝心地が変わってしまうのは結構大きな弱点でもあります。
違い⑦ 中素材の「丸洗い」はOKかNGか
【低反発】
- 丸洗いは出来ない
【高反発】
- ウレタン素材は丸洗いが出来ない
- 繊維素材など素材によっては丸洗いOK
低反発マットレスや高反発マットレスに使用されているのがウレタン素材の場合は、洗濯が出来ません。
洗濯が出来ない理由は、水にぬれると破れる、裂けてしまう、変形してしまう、硬さが変わってしまう可能性があるからです。
また洗ったとしても、天日干しはウレタンが劣化してしまいますし、日陰だと乾かすのに時間がかかるので雑菌が繁殖しやすいので、実質洗濯は出来ないんですよね。
それと比べて、高反発マットレスのブレスエアーやエアウィーヴの繊維素材であれば、洗濯機には入らないものの丸洗い出来るのが強みです。
ただ、低反発マットレスでも高反発マットレスでも、ベッドパッドやベッドシーツなど汗を吸収してくれるベッドアクセサリーは活用したいですね。
低反発と高反発の特徴まとめ
低反発マットレス
- 反発力が低く、沈み込みが多い
- 包まれるような寝心地になる
- 身体のラインに沈むので耐圧分散に優れている
- 沈み込みが多いので寝返りしにくい
- 沈み込みが多いので身体と密着する面が多い
- ウレタン素材なので通気性が悪い
- 性質により気温や体温で硬さが変化する
- 低反発ウレタンは丸洗いNG
- 包まれるような寝心地が良い
- 寝返りが少ない
- 横向きで寝ることが多い
- 華奢な体系
- 体重が少ない方
高反発マットレス
- 反発力が高いので、沈み込みが少ない
- しっかりした寝心地
- 低反発に比べて耐圧分散に劣る※種類によって差はあります。
- 少ない沈み込みで寝返りしやすい
- 沈み込みが少ないので身体と密着する面が少ない
- ウレタン素材は通気性がやや良くない
- 繊維素材は通気性が良い
- 影響を受けにくくほぼ同じ硬さ
- ウレタンは丸洗いNG
- 繊維素材など素材によっては丸洗いOK
- 硬めの寝心地が良い
- 寝返りが多い
- 仰向けに寝ることが多い
- 体格が良い
- 体重がある
- 肩こりや腰痛持ち
まとめ
低反発はもちもちで、高反発は弾力がありどちらもスポンジのようなマットレスです。
低反発マットレスや高反発マットレスは、触り心地は気持ち良いですが寝心地となるとまた変わってきます。
低反発マットレスも高反発マットレスも出来る限り横になって寝心地をチェックしてから選ぶようにして下さいね。