枕の中綿素材は、寝心地を決める重要な部分です。
枕に詰められている中綿素材によって、寝た時の感触や心地の良い音など、感覚的な部分も関係してくるんです。
今回は、寝心地に影響のある、枕に使われる中綿素材の特徴を紹介します
枕の中綿素材でチェックしたい事
枕の中綿素材は、
- 硬さ
- フィット感
- 香り
- 素材同士がこすれる音
- お手入れのしやすさ
など、頭が直接乗る寝具という事もあり、硬さだけでなく感触や音まで影響があるんです。
ですので、硬さだけで選んでしまうと音が気になったりなんて事もあるんです。
中綿素材は、色々な面から見て選ぶ必要があるんですね。
柔らかめの中綿素材
ポリエステル
【ポイント】
- 柔らかめの素材
- 軽い
- 価格がリーズナブル
- サイズが豊富
【弱点・注意点】
- へたりやすい
- 埃を溜めやすい
- 洗濯できないポリエステルもある
【交換・寿命の目安】
- 使用していくと、ボリューム感や弾力が減っていきへたりが出てきたら買い替えの目安になります。
【ポリエステルの特徴】
綿になっている人工繊維で、大きいサイズから小さいサイズまで選びやすい代表的な中綿素材の1つです。
ポリエステル綿は、リーズナブルな価格も魅力で、多くの方は一度は使った事があると思います。
へたってくると、沈み込み具合も変わりますし、ポリエステル綿のフカフカ具合も無くなるので、寝心地が大きく変わってきます。
洗濯できるポリエステル綿と洗濯出来ないポリエステル綿があり、ヘタに洗濯するとダマになって固まる事もあるので、どのように洗濯できるかもポイントですね。
低反発
【ポイント】
- 包まれる寝心地
- フィット感がある
- 耐圧を分散してくれる
【弱点・注意点】
- 暑いと蒸れやすい
- 寒いと硬くなる
- 基本水洗いが出来ない
- やや寿命が短め
【交換・寿命の目安】
- 使用していくうちに、へこんで元に戻らなかったり、汚れてきた時が買い替えの目安になります。
【低反発の特徴】
ゆっくり沈んでゆっくり戻る、反発力の少ないスポンジ状の素材です。
使用する人の頭の形に合わせてゆっくりフィットしますが、素材自体が沈むので合わない人と合う人の差がはっきりしています。
低反発は、洗おうと思えば洗えるのですが、乾燥するのに時間がかかってしまうので、結果的に生乾きの原因や雑菌の繁殖にも繋がってしまいます。
ですので、洗える枕カバーを使ったり、陰干しするなど日ごろからのお手入れも大切になってきますね。
羽根・羽毛
【ポイント】
- 通気性が良い
- 保湿性・放湿性に優れている
- 夏は涼しく冬は暖かい
- ふんわり柔らかい
- とても軽い
【弱点・注意点】
- 独特のニオイがある
- 価格に大きな差がある
【交換・寿命の目安】
- 使用していくうちに、弾力性やボリューム感が無くなったり、羽根が飛び出てきた時が買い替えの目安になります。
【羽根・羽毛の特徴】
水鳥(グース、ダックなど)の胸のあたりから採れる毛で、主にグースの方が高価、ダックの方が安価という特徴があります。
根っこが付いている羽根はフェザーとされ、芯の無い柔らかい部分の毛羽根をダウンとしています。
ダウンとフェザーの量の違いでで名前が変わり、ダウンの量が多い枕を羽毛枕、フェザーの量が多い枕を羽根枕となります。
羽根や羽毛は、機能面は申し分ないのですが、動物の天然繊維になるのでニオイがする可能性があります。
時間がたてばニオイが消えていくことがほとんどの様ですが、選ぶときはどれぐらいニオイに気を使っているのかもチェックして下さい。
極小ビーズ
【ポイント】
- フィットする
- 独特な感触
【弱点・注意点】
- 安定感が無い
- 熱がこもりやすい
- 基本洗濯出来ない
【交換・寿命の目安】
- 使用していくうちに、カバーが伸びてしまったり、ビーズ自体がつぶれてへたりが見えたら、買い替えの目安になります。
【極小ビーズの特徴】
クッション等にも使用される極小ビーズで、他の素材にはない独特の触り心地です。
極小ビーズの中綿素材の沈み込み具合は、何とも言えない気持ちよさがありますね。
ただ、特別目立った強みが無いのもビーズクッションならではですね。
通気性が優れているわけでもなく基本的に洗濯も出来ないので、独特な感触が好きな方向けと言える中綿素材かと思います。
ビーズが良く動くので、安定感が欲しい方は他の中綿素材を選びましょう。
硬めの中綿素材
そばがら
【ポイント】
- 通気性に優れている
- 吸湿性と放湿性がある
- 硬めの素材
- シャリシャリと独特な音
【弱点・注意点】
- そばアレルギーの方や喘息の方は避けるべき素材
- 虫が湧く可能性がある
- ソバの実の処理に差がある
【交換・寿命の目安】
- 使用していくうちに、そばの実がつぶれて粉として中身が飛び出して来た時が、寿命、買い替えの目安となります。粉は虫の付く原因にもなりますので注意しましょう。
【そばがらの特徴】
そばの実の殻を乾燥させた中綿素材で、重量感があり硬めの素材で、通気性に優れているので、寝ている間の汗を吸収し放出してくれます。
あまり素材が動かないので、安定した寝心地になるのも特徴ですね。
ただ、高温多湿の場所で長期保存すると、虫が湧く可能性もありますので、毎日でも天日干しして虫が湧かないようにしたい素材になります。
そして、最も注意したいのが素材がそばがらと言うところで、そばアレルギーはもちろんの事、喘息の方も避けた方が良いです。
シャリシャリという独特な音は好みが分かれますね。
パイプ
【ポイント】
- 通気性が良い
- へたりづらく長寿命
- ニオイが無い
- 虫の心配がない
【弱点・注意点】
- 大きいパイプはゴツゴツする
- 動くと音がする
- 重さがある
【交換・寿命の目安】
- 使用していくうちに、パイプがつぶれたり、生地が破れてきたら交換の目安となります。
【パイプの特徴】
ドリンクを飲む時のストローを短く切った様な素材で、硬めの素材で敏感な方はゴツゴツ感が気になる方もいます。
素材自体が硬く中で動くのでへたりづらくなり、長く使えるのでお財布にも優しい素材です。
へたるづらく、パイプには虫の心配も無く、丸洗いできるので清潔に保ちやすいなど、メリットも多いです。
パイプの硬さや大きさにも種類があり、寝心地さえ気にならなければ優秀な枕素材と言えますね。
まとめ
主な枕の中素材を挙げてみましたが、いかがでしたか?
余談ですが私は田舎にあったそばがらの枕が相性が良く、低反発の枕は相性が悪かったです。
硬さだけでなく、音やお手入れのしやすさ、ニオイや寿命など色々な面で使いやすく、そして心地よく眠れるような枕素材を探してくださいね。