
ダニの対策と言えば「布団」がありますよね。布団の他にも寝具に潜むダニは敷布団、掛け布団、毛布・・・とありますが、とある疑問が浮かんできます。
そう「ベッドマットレスのダニ問題」ですね。
布団のダニ対策7選では主に敷布団のダニ対策でしたが、敷布団だけではなくベッドマットレスにもダニは存在します。
今回は、マットレスのダニ対策で必要なもの、具体的にどうやってダニ対策するのかを調べてみました。
マットレスと布団の大きな違いは「気軽に丸洗いできない」こと
ベッドマットレスと布団の大きな違いは基本丸洗い、丸ごと乾燥は出来ない、これが最大の違いですね。
布団は、持ち運んで車に載せてコインランドリーで洗ったり、クリーニングに頼んだりと布団丸ごとダニ対策できますよね。
しかし、ベッドマットレスになると簡単に運び出せる大きさではありませんし、住んでいる部屋の中でカビ対策する事になるんですよね。
ベッドマットレスは、丸洗いと乾燥と言う理想的なダニ対策が出来ない事で、気軽にダニ対策が出来ないんです。
また、ベッドマットレスと言うとカビ対策もしなくてはいけませんが、カビもダニのエサとなってしまうので、カビ対策もダニ対策の一環と言えます。
ダニ対策だけでなく、カビ対策もしていきたいですね。
関連 購入前から対策を!ベッドの購入前から出来る10個のカビ対策
基本的なダニの対策方法
ベッドマットレスのダニ対策が難しくても、基本的に布団のダニ対策と変わりません。
- 50℃以上の温度でダニを死滅させる
- 死骸、フン、卵、エサとなるものを除去する
- ダニが増えない様に対策をする
この3つです。理想は死滅ですが、ベッドマットレスではなかなか難しい対策ではありますね。
それではベッドのマットレスをどうダニ対策すれば良いのかを紹介します。
関連 日ごろの対策が重要!2人暮らしに合わせる「布団のダニ対策」7選
日常的にできるマットレスのダニ対策
対策① 掃除機で吸い取る
【主な対策内容】
ダニの死骸、フン、卵、エサの除去
布団でも同じですがベッドマットレスは特に基本となってくるダニ対策の一つです。
専用の布団掃除機などはいりません。吸引力の高い掃除機が理想ではありますが、今使っている掃除機でOKです。
カーペットや床を掃除機で吸うようにかけるのではなく、窓を開けて換気をしながら、ベッドのマットレス上をゆっくり時間をかけて丁寧に吸いましょう。
特に枕元にはエサとなる髪の毛などがあり、ダニが集まりやすい部分と言えますので、念入りに吸い取りましょう。
生きたダニは繊維にしがみついたり、引っかかって全てを吸引できるとは言えませんが、掃除機をこまめに掛ける事でダニ関係の物質の除去が出来るので、アレルギー物質を減らす事にも繋がります。
注意点としては、掃除機のヘッド部分が汚いとマットレスも汚れてしまうので、キレイに拭いたりホコリを取ってから吸い取りましょう。
対策② 枕元を頻繁に掃除する
【主な対策内容】
ダニのエサとなるものを除去
枕元は最もダニのエサになりやすい、フケ、アカなどが溜まりやすい部分でもあります。
枕元を中心にこまめに掃除機をかける事で、エサを無くしてダニが住みやすい環境になる事を防ぐことが出来ます。
理想は毎日ベッドマットレスの掃除ではありますが、共働きの場合や専業主婦でも毎日2人分のベッドを掃除できるとは限りませんよね。
ですが、枕元だけ掃除機をかけたり、粘着テープで掃除すれば、大きな負担にはならないかと思います。
ヘッドボードがある場合は、マットレスとヘッドボードの隙間に溜まりやすいので、枕元と合わせて掃除機を掛けましょう。
対策③ ベッドの下を掃除する
【主な対策内容】
ダニのエサと住処を無くす
ベッド下は湿度が高くなりやすく、ダニの餌となるものが貯まってしまう場所でもあります。
フローリングではほとんどいないと言われるダニでも、ホコリや人の皮膚やフケが貯まるとダニの住処になってしまいますので、掃除機をかけてキレイにしましょう。
収納付きベッドの場合は、収納するものを工夫したり、定期的に換気をして湿度を上げない事も大切です。
対策④ 天日干しとローテーション
【主な対策内容】
湿気を飛ばしてダニの発生を予防
湿度は60%~80%の湿度がダニが好む湿度になるので、湿度を上げない様に天日干しをして、向きを変えるローテーションを行う事で、同じ場所に湿気が貯まらないようにしダニの発生を予防します。
天日干しのみではダニを死滅させることは難しいですが、湿気を除去する事で済みにくい環境にしダニの増加や発生する事を予防する事が出来ます。
ベッドマットレスのローテーションは、ダニの餌になってしまうカビの発生も予防できます。
マットレスの寿命も長くなるので、定期的にローテーションを心がけて、天日干しも2人で協力しながら行いましょう。
専用アイテムでマットレスのダニ対策をする
対策⑤ 通気性の良いマットレスを選ぶ
【主な対策内容】
通気性を良くし湿気を防ぐ
ベッドマットレスには、ボンネルコイルやポケットコイルと言ったスプリングタイプと、高反発などのウレタン系のマットレスがあります。
中でも通気性の良いスプリングタイプのマットレスを選ぶ事で、カビだけでなくダニが住みやすい環境になる事を防ぐことが出来ます。
繊維部分に防ダニ、防カビ効果、防虫効果があるマットレスもあるので、合わせるとなお良いです。
今すぐパッと交換はできませんが、これからベッドを購入予定の方は、寝心地に加えて「防虫」と「通気性」にもこだわってみてくださいね。
対策⑥ ベッドパッドを使う
【主な対策内容】
湿気を防ぎエサを付けない
寝ている時の人の汗や、髪の毛フケ皮膚など、ダニのエサになるものをベッドパッドで受け止めます。
マットレスに直接寝ていたり、シーツだけの場合人の汗が染みこんで湿気の原因にもなるので、ベッドパッドを敷くだけでダニの増殖を防ぐことになります。
マットレスを丸ごと洗うのは出来ないので、ベッドパッドを敷けば定期的に洗う事も出来ますし、ベッドパッド自体のダニ対策もしやすいですね。
関連 吸湿性がポイント!2人暮らしに合わせたベッドパッド素材の選び方とは
対策⑦ 防ダニ製品を使う
【主な対策内容】
ダニを寄せ付けない
ベッドパッド以外にも防ダニ効果のあるベッドアクセサリーでダニ対策をします。
ベッドで使う防ダニ製品としては、
- 枕
- 枕カバー
- 掛け布団カバー
- ベッドシーツ
- ベッドパッド
- ボックスシーツ
が、一般的に使われるベッドアクセサリーになるでしょう。
中には繊維の隙間がダニの大きさよりも小さい繊維で作られたシーツもあり、物理的にダニが侵入できないのでかなり有効かと思います。
対策⑧ 布団乾燥機を使う
【主な対策内容】
湿気を飛ばしダニを死滅
布団と同じく湿気を飛ばし、高温でダニを退治する有効な対策方法の一つです。
ダニ退治モードや高温の風でダニを退治して、湿気を飛ばしダニが住みにくい環境にしていきます。
布団乾燥機は基本は説明書通りに使用していくことにはなりますが、布団と同じくマットレスの四隅と回りは温度が上がりにくい事に注意です。
手順としては
- 部屋を暗くしてダニを活発にさせ表面に近づける
- マットレスの上に布団乾燥機をセット
- 布団をかぶせて温風が逃げないようにする
- 完了後に掃除機をかける
- 1~4をマットレス両面行う
になります。ダニは夜行性の為、出来る限りマットレスの表面にダニをおびき出せるように部屋を暗くしておきましょう。
布団と大きく違うのが、マットレスをひっくり返す事ですね。
ただマットレスは重いので、布団の様に気軽に行えないのが難点ではあります。
また、マットレスの厚みも気になる部分で、マットレスの下の部分まで温度の上昇は見込めません。
1回で満足しないで、ダニに刺されない事が確認できるまでは、頻繁に布団乾燥機をかけたい所ではあります。
メインの対策は湿気を飛ばす事になるかもしれません。
対策⑨ マットレスのクリーニング
【主な対策内容】
ダニの死滅と除去
高級なベッドマットレスを購入した場合は、ダニ対策をおろそかにしてしまったとしても簡単には捨てられないと思います。
そんな時は、ベッドマットレスをクリーニングしてくれるサービスを利用すると言う手もあります。
最終手段的なダニ対策になると思いますが、マットレスを捨てる前にクリーニングの金額を無料で見積もって、新しいベッドマットレスを購入するか比較検討するのも一つの選択肢かと思います。
対策⑩ ダニ捕りシートを使う
【主な対策内容】
生きたダニの確保と除去
ダニ捕りシートだけではダニ対策は完璧とは言いにくいですが、掃除機では吸いにくい生きたダニを減らす事の対策には良いです。
ただし、他のダニ対策と同様、ダニ自体は小さいので、効果のほどは目に見えて分かる事ではなく、体感的な事になってくるのは理解して使用しないといけないですね。
ダニが増える期間だけ使用すれば、費用の削減にもなりますし、他のダニ対策の方法と一緒に使用してダニが多くなりがちな枕方面に置くと効果的かと思います。
殺虫成分ゼロなので、お子さんが居ても安心して使えるのが大きなメリットですね。
まとめ
ベッドマットレスは、日常的なダニ対策は、ダニの死骸、フン、エサとなる物を掃除機で吸い取って少なくしていくことが手軽で身近なダニ対策になります。
新しいベッドマットレスを購入する場合は、防ダニ、防虫にもこだわるのも良いと思います。
まずは、気軽に出来るダニ対策の掃除機掛けは、特にこまめに行ってくださいね。