みなさんは梅雨の時期に入って洗濯してもなんか臭いとか、服を着た時に生乾きの様なニオイがしたことありませんか?
特に梅雨のシーズンに入ると雨の日が多くなるという事もあり、外でパリッと乾かす事も出来ない日が続きます。
洗濯して部屋の中に干すだけだと、臭う洗濯物として仕上がってしまう事があります。
今回は、部屋干しで衣類やタオル、寝具類が臭くなってしまう原因や、ジメジメした梅雨のシーズンに部屋干ししても臭くならないコツやポイントを紹介します。
生乾きの臭いの原因は2つ
- 落ちていない「汚れ」
- 繁殖してしまう「雑菌」
この2つが生乾きの臭いの原因となっています。
いつもの洗濯だけでは汚れが落ちきっていなくて、湿ってなかなか乾かない環境で干している事で繁殖する雑菌にがニオイの原因となっているですね。
となると解決方法は、汚れをしっかり落として、素早く乾かす事になります。
それでは具体的にどうすれば良いのかを見ていきましょう。
①洗濯槽
洗濯槽は、掃除をしないと衣類に雑菌が付いたりして臭いの原因になってしまいます。
洗濯槽の掃除をするタイミングとしては、
- 買ってから一度も掃除していない
- 何をやっても衣類やタオルが臭い
- 年末の大掃除
などが掃除をするタイミングです。
洗濯槽の裏側の見えない部分には黒カビの温床となっている場合があり、洗濯槽がキレイになる事で臭いが無くなったと言う事もあります。
洗濯槽のお掃除手順
洗濯槽の掃除のやり方で特に評判が良いのは、酸素系(さんそけい)漂白剤、過炭酸ナトリウムを使用する方法です。
- やや熱めのお湯を最高位まで入れる
- 酸素系漂白剤をたっぷり500gから1kgほど洗濯槽に入れる
- 全体に混ざるように攪拌する
- 攪拌を数回行うとより効果的
- 一晩おく
- 攪拌して浮かんだ黒カビを取り除く
- 排水、脱水をする
- 通常の洗濯コースで、洗濯、すすぎ、脱水を行う
- 黒カビが浮かんでこなくなるまで洗濯コースを行う
時間がかかるので休みの前の夜にスタートして、寝て数時間置いてから次の日に仕上げるのが良いですね。
この時に細かい部分、洗剤を予約で入れるポケット部分も、使い古しの歯ブラシなどでお掃除するとより気持ちよく洗濯が出来ます。
理想は月に1回とのことですが、最低でも衣替えのタイミングで行ってくださいね。
洗濯槽に黒カビが生えない様にする
洗濯槽をキレイにしたら、黒カビが少しでも生えない様な管理方法も必要です。
- 洗濯物は汚れているので洗濯カゴに入れる
- 濡れたタオルなどは湿気の原因なので洗濯カゴに入れる
- 洗濯機の蓋は開けて置く
と言った様に、洗濯物を入れない、ふたを開けて湿気を逃がすことが大切です。
特に梅雨の時期の洗濯槽は湿度が非常に高いとの事なので、蓋を閉め切ってしまうと湿気を閉じ込める形になります。
洗濯槽のお掃除をした方が良い場面
洗濯方法や部屋干しの環境が変わっていないのに洗濯物が臭い場合には、まずは洗濯槽を疑ってみるのが早いかもしれませんね。
酸素系漂白剤は、オキシクリーンが有名ですが、たっぷり使えるノンブランドの酸素系漂白剤ならリーズナブルでたっぷり使えますよ♪
※補足ですが、酵素(こうそ)ではなく、酸素(さんそ)が正解です。
②臭わない洗濯のコツ
洗濯機を使う前の「浸け置き」
いつもの洗濯方法で晴れた日に干しても臭い場合は、しっかり浸け置きが有効です。浸け置きの手順は、
- 手荒れ防止にゴム手袋を付ける
- 洗濯機で1回まわす分の「液体洗剤+ぬるま湯」をバケツなどに作る
- 説明書きに従った割合の「酸素系(さんそけい)漂白剤」を入れる
- 衣類やタオルなどを「漂白剤の浸け置き時間を目安」に浸け置きする
- 洗濯機に洗剤も全て入れる
- 柔軟剤を予約ポケットに入れる
- 洗濯機を回す
と言った手順になります。
洗剤が、洗浄と消臭や防臭の効果で、酸素系漂白剤は、汚れの分解や黄ばみや黒ずみの漂白、除臭と言った効果を発揮してくれます。
浸け置き用の液体を作りやすくする為に、洗剤も漂白剤も液体の方がぬるま湯に溶けやすいのでオススメですが、漂白剤は色物用と白用の2種類に分かれる事に注意しましょう。
もし新しく洗剤を購入する時の選ぶポイントになるのは、
- 洗剤類は液体の方が浸け置きようの水が作りやすい
- 色付きのシャツやタオルなら「酸素系漂白剤」:ワイドハイターなど
- 真っ白のタオルなどなら「塩素系漂白剤」:ハイターなど
- 「除菌」「抗菌」効果のある洗剤:アリエールなど
- 柔軟剤は香りだけでなく「除菌」「抗菌」「消臭」効果を:ソフランなど
以上がポイントとなります。
洗剤類は無理に新しいタイプを購入する必要はないかと思いますが、柔軟剤は香りだけでなく、消臭の効果もポイントになりますね。
※補足ですが、酵素(こうそ)ではなく、酸素(さんそ)が正解です。
汚れが落ちる洗濯機の使い方
まずは汚れをしっかり落とす為の洗濯手段を見直しましょう。同じ洗濯機を使用していても今の洗濯方法が実は汚れを落ちにくい洗濯機の使用方法だったりもします。
- 洗濯物の量を「洗濯槽の7~8割程度」にする
- 洗剤の量は説明書きに従う
- すすぎには残り湯を使用しない
と言った事がポイントになります。
共働きの場合には、週末にまとめてなんて場合もあるかと思いますが、満タンまでシャツやタオルをいれて水につかればOKと言った考えだと、実は汚れが上手く落ちていない事になるんですね。
また、節水に役立つ残り湯の使用は洗濯時には良くても、すすぎに使用すると汚れが衣類やタオルに移ってニオイの原因になるので、すすぎには使用しないようにしましょう。
こまめに洗濯して放置しない
なかなか難しいですが、汗や汚れたシャツやタオルを貯めこむことは、菌が増殖して臭いの原因になります。
ですので、汚れたままため込まないで、こまめに洗濯して、洗濯後はすぐに干す事が、菌の増殖を抑えて、ニオイの原因を防ぐ事に繋がります。
出来る限り使用してから洗濯そして干すまでの時間が短い方が良いという事になります。
③臭わない乾燥のコツ
部屋干しの「乾くまでの時間」を短く
雨が降ると家で洗濯物を干す手段としては、乾燥機や部屋干しですよね。
中でも部屋干しと生乾きまでの簡易乾燥の場合には、乾燥機でしっかり乾燥させるよりも乾燥までの時間が長くなるので、菌が繁殖しやすいジメジメした状態が続くことになります。
その為、洗濯後から乾燥までの時間を短くすることが大切なんです。
洗濯物を干してから乾燥するまでの時間を短くするには、洗濯物の風通しを良くする事が基本となります。
風が通らない事は湿気がこもる事になるので結果的に乾燥までの時間が長くなります。
部屋干しに最適な場所
風通しを良くする為には、風通しの良い場所で干すことがポイントになります。
部屋干しに適している風通しの良い場所、お部屋の中でも風が動く場所としては、LIONが行ったシミュレーションによると、部屋の中央とされています。
とは言え部屋の中央に洗濯物を干せる部屋が多いとは限らないので、ポイントは「風の通らない場所を避ける事」になりますので、
- 部屋の中央
- 除湿できる部屋
- 換気扇や乾燥機能付きのお風呂
など風の通りが良く湿気を逃がせる場所が候補になります。
ちなみに窓際でもカーテンがある場合は、カーテンが湿ってしまう事や汚れている場所でもあるり、ニオイの原因となるので、カーテンのある窓際は避けましょう。
早く乾く干し方
洗濯物をハンガーにかけるだけと言った干し方は、乾燥時間を長くしてしまう事に繋がります。早く乾かす為には風の通りが重要なので、風が通るような干し方もポイントになります。
【ピンチハンガー】
- 靴下やズボン、スカートは筒状に挟んで干す
- ピンチをすべて使わず一つ置きに挟む
- 長いタオルは横向きにする
【ハンガー】
- 服と服がくっつかない様に間を開ける
- 一つの衣類に2つ使用して空間が出来るように曲げる
- 襟などは立てる
- フードは別のハンガーにかけたりピンチに挟む
【かけて干す】
- タオルをかけて干す場合は、二つ折りではなくずらして干す
空気を通るようにする、洗濯物同士がくっつかないようにする事がポイントです。
そして、乾いた洗濯物から外して、長さのある衣類やタオルは上から乾くので上下逆さまにするのもポイントになります。
とは言えず~っと洗濯物を監視できる訳ではないので、空気の通り道を作ることを意識して干すのが現実的ですね。
早乾に効果的なアイテム
早く乾かすことは部屋の中で自然に干すだけで無く、一緒に使用するとより早く乾かすことが出来るアイテムがあります。
- 「扇風機の風」を洗濯物に当てる
- 「除湿器」を洗濯物の下に置く
- エアコンのある部屋で「除湿機能」を使う
- 浴室の「浴室乾燥機機能」を使う
- 洗濯機の「ヒートポンプ等の乾燥機能」を使う
と言った乾燥機能や湿度を減らす除湿機能を使用する事で、より効果的に時間単位で短くすることが出来ます。
除湿関係のポイントは、部屋を閉め切って事前に湿度を下げておくことがポイントになりますので覚えておいてくださいませ。
補足として早く乾かす事であれば、大型の洗濯物は、パートナーに協力してもらってコインランドリーの乾燥機が効果的です。
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部屋干しグッズの活用も
和室の鴨居(かもい)や長押(なげし)などに掛けていた場合や、掛けられるところにハンガーを掛ける、突っ張り棒にかけて干している場合もありますよね。
そのような風通りの悪い場所で干していた場合には、部屋干しグッズを活用するとより風の通りが良くなります。
部屋干しグッズは、部屋干しで乾きやすさを重要視している、衣類に合ったハンガーやコンパクトな物干し竿もあります。
ちなみにエアコンに取り付けるハンガーは、壁にエアコンを設置するための施工で、エアコンに洗濯物を掛ける施工はされていないので危険もありますので、個人的には避けたいグッズです。
便利グッズでも普通のハンガーなどは必要ないので何処で干すのか、どんな衣類、タオルを干すのかに合わせて選ぶとより便利になるでしょう。
まとめ
洗濯物が生乾きの臭いになる原因は、汚れと雑菌の繁殖です。
手順は、①洗濯槽の黒カビを除去し、②汚れの落ちる洗濯の方法で、③素早く乾燥させることになります。
生乾きのニオイはストレスの原因でもありますし、身に着ける衣類や肌に触れるタオルやベッドアクセサリーなどは清潔感が欲しいですよね。
今回の3つの見直すポイントを抑えて、生乾きの臭いによるストレスが無い様に洗濯してくださいね。