記憶に新しい範囲で色々な自然災害が起きています。
私の大切な人も地震の被害を受けた人がいて、無事ではあったものの実際に話しを聞いてみると、避難して車中泊をしたという話も聞きました。
家の中に居ると危険なので、数日間家に帰れず、車の中で寝泊まりする車中泊を余儀なくされたのです。
数日間の間、車中泊になると、普通の防災グッズだけでは足りないと言う問題点が浮かびました。
今回は、実際に聞いた話から浮かんだ問題点と車中泊であると助かるモノのお話です。
車中泊とは?
車中泊は車の中で寝泊まりするという事ですね。
キャンピングカーなど設備が整っていると言うよりも、一般的な車の中で寝泊まりするという事を指しているようです。
車中泊と言うと、車で長距離を旅行するや釣りに行く人のイメージがありますが、一時的な寝場所として使う事もあります。
なぜ災害が起きた時に車中泊をするのか
この自然災害と車中泊の何が関係あるのか?と言うと、まず、車が無いと生活に支障をきたすような地域で、家に帰れない状況で2次災害が無い場合、車中泊を選ぶ事があります。
ですので、海や山が周りに無くて2次災害の心配が非常に少ない場所に住んでいても、家の中にいるのは危険な状況になった場合に、身近に寝泊まりできる場所となると車中泊になるんですね。
状況次第ではありますが、例えば大きな地震のあとの余震が続くときに、何が起こるか分からない家の中で寝るよりも、車で寝た方が安全性が高い場合もあります。
車中泊であると助かるモノ
モバイルバッテリー
スマホがあれば災害が起きた時に、メールやLINEなどの連絡手段、公式サイトでの災害情報、炊き出しなどのボランティア情報など、ネットで早く手に入れられることがあります。
ですが、スマホのバッテリーが切れてしまうとどうしようもできませんので、スマホを手軽に充電できるモバイルバッテリーが便利なんですね。
その時、モバイルバッテリーがあれば、2台分のスマホを充電する事も出来ます。
ひとつ注意点は、モバイルバッテリーは安さだけでなく、cheero(チーロ)やアンカー(ANKER)など信頼できるメーカーをオススメします。
ソーラー充電器
災害が起きるとガソリンの供給が無くなってしまう事があります。
私も実際に体験していて、ガソリンが入れられずにあちこち探しながら走って結局見つからなかったり、早朝から並んで千円分の制限付きでガソリンを入れる、何てこともありました。
ですので、車のシガーソケットだけに頼らない充電方法も欲しいんですね。
手で回す充電もありますが、ソーラーの充電だと晴れた日に放置で充電できるのでラクです。
ちなみに、一般的には必要ないと思いますが、本格的なソーラーになると100Vのコンセントも使えたりします。
防寒アイテム
冬の時期を初め、冷えこむ夜の車中泊では防寒が必須です。
エンジンをかけてエアコンを入れれば良いと思われがちですが、一酸化炭素中毒の心配、ガソリンの残量など色々な問題があるので、寝ている間の長時間エンジンをかける訳にはいきません。
車中泊の防寒アイテムは、ブランケット、ポンチョ、毛布などがあります。
北海道と九州では冬の厳しさは全く違うので、体感してみない事には地元の人しか冬の厳しさは分かりません。
ですので、車の中で使えるかさ張らない地域に合った防寒アイテムを選んでください。
寝られる環境づくり
車中泊ではいかに休めるかも大切になってきます。
精神的にも不安になりますので、身体もいつもより疲労感が増します。
座ったまま寝ると疲れも取れないだけでなく、エコノミー症候群になる可能性もあるんです。
ですので、車の中で寝る為の環境を整えて短い時間でもぐっすり眠れる環境づくりをしていきます。
車の大きさも関係していますが、横になって眠れるようにするのがポイントです。
寒い時期は寝袋、繋ぎ目が気にならないマットや、座席の段差を減らしてくれるマットが候補に挙がります。
一度、お持ちの車の座席をフラットな状態にして、寝心地はどうか寝られるかなどチェックしてみると何が必要か分かると思います。
サンシェード・カーテン
サンシェードやカーテンは日差しよけだけでなく、目隠し、防犯にもなります。
フロントガラスのサンシェードだけでなく、ドアの窓を開けて風を通しながら虫よけできる網戸の様な役目のサンシェードもあります。
寝る時の妨げになる車のライトや街灯などの灯りも防げるので、より睡眠がとりやすくなります。
気にならない方ならアイマスクでも良いですね。
車中泊グッズの注意点
出来る限り車に載せておく
当時の様子を聞いたときに、地震が起きて避難する時に持ち出したのは、財布、スマホ、車のカギと言った最低限の荷物だけだそうです。
災害が起きて非難する時は、あれこれ用意している暇はありません。
ですので、車中泊をする為のグッズは車の中に用意しておくのがベストです。
家から持ち出すのは防災グッズ、車には車中泊グッズを用意すればいざと言う時に使う事が出来ます。
まとめ
2011年3月の東北地震、2016年4月の熊本地震、と私にとって大切な人、近しい人が災害に見舞われ車中泊を余儀なくされたり、影響を受けて帰宅難民となったりしました。
幸いケガも無く無事でしたが、回りに何もなくて安全が確保できる場所であっても、家に居ることが危険で帰れなくなることもあります。
災害の時の車中泊は一つの選択肢ですが、いざ車中泊をするとなると防災グッズだけでは用意が足りません。
今回の記事の様な環境の方は、自宅に帰れないかもしれない事も考えて、車中泊が出来る用意してはいかがでしょうか。