めざましテレビで取りあげられた「ベランピング」が悪い方向で話題になっています。
ベランピングは、海外で話題になっている簡単に言うとベランダを使ったアウトドアなのですが、内容を聞いただけでも私は「え?」と思いました。
正直、Twitterなどで皆さんがつぶやいている「迷惑」と言う声が上がっていることに共感しかありません。
もしベランピングをやるにしてもとても多くの条件をクリアしてやるべきですよね。
では実際にベランピングの何が問題なのかを頭ごなしにダメ!というわけでなく、現実的にできることも一緒に探って行きたいと思います。
ベランピングは自宅でアウトドアをすること
ベランピングは簡単に言うと「自宅でアウトドアを楽しむこと」です。
自宅でアウトドアをするグランピング場所は、マンションやアパートのベランダ、屋上のルーフバルコニーになっています。
椅子、机、ランタン、食事、お酒などを用意して気軽ににアウトドアを楽しめる・・・と言われていますが、実際は、ルール無視で自分の欲求を満たすだけしか考えなければいつでも気軽にベランピングできる、ではないでしょうか。
ベランピングがトラブルの元になる原因
ベランダやルーフバルコニーは共有部分
ベランダは仕切りがありますが、仕切りとなっている壁が突き破れるようになっていたりと避難経路になっています。これは忘れてはいけません。
いつでも避難できるようにしないと、いざ地震や火事で緊急事態になってあわてて逃げることができなくなります。
ルーフバルコニーの場合でも、事前許可が必要な事もあるのでマンションごとの規約を確認しておく必要があります。
バーベキューの煙とニオイ
ベランピングではバーベキューの話も出ましたが、ベランダでは現実的にできませんし、もしやったとしても焼いたお肉から出た煙やニオイが他の住人のベランダへ漂います。
ニオイが漂うだけでなく干している洗濯物にニオイが付く原因にもなります。
最悪、近所の方から通報され警察が来る事もあります。
大丈夫かな?と思いながらバーベキューをするよりも、バーベキューができるキャンプ場、手ぶらでできるバーベキュー施設でやるのが気兼ねなく楽しめます。
ルーフバルコニーの場合でも、風向きによっては煙が充満したり、炭を使って火をおこすのは禁止だけどホットプレートなら良いなどの規約もあります。
身近なトラブルの原因になる「声や音」問題
音問題は、一軒家でない限りトラブルの元になる問題点ですよね。
しかもベランダは仕切りがあるとはいえ、壁で囲われている空間ではないので音が響きます。
特に、時間帯を気にせず夜中にジュウジュウとバーベキューしたり家族や友達とワイワイおしゃべりする、何てことはかなり迷惑です。
静かにやるとしても楽しめませんし、かと言って気兼ねなくおしゃべりするのは難しいです。くつろぎの空間で他人の声って結構気になるますよね。
唯一、時間帯に注意して規約を守ればルーフバルコニーなら楽しめるかなと言ったところですね。
「トラブルを避けたベランピング」どんな事が現実的?
椅子とサイドテーブルを持ってお酒を楽しむ
椅子とちょっとしたサイドテーブルを用意して、お酒を嗜む。これであれば気軽に楽しめるかと思います。
ただ、友達とワイワイお酒を飲むと言うわけにはいかないので、マンションのベランピングなら一人でお酒を飲みながらまったりした時間を過ごすのであればできるかなと思います。
ちょっとオシャレな晩酌ですね。
本を読んだり、イヤホンをしてYouTube見たり、タブレットで映画を見るのもアリです。楽しみ方は色々ありますね。
お酒を飲んでワイワイするほどの人数ではうるさくなるので、周りの住人が迷惑にならないように静かに過ごすのがポイントです。
ルーフバルコニーでも煙やニオイを抑えたバーベキューにする
ルーフバルコニーでベランピングをする場合でも、バーベキューをする場合は煙やニオイにも注意したいところです。
風向き、広さ、建物の密集具合でも条件が変わりますし、マンションによって規約が変わりますが、自分たちで出来ることにも工夫するとよりトラブルが減るかなと思います。
バーベキューの場合ですと、お肉や野菜を焼く道具を選べば煙やニオイを抑えられます。
例えば、炭の使用ができたとしてもホットプレートを使えば、炭の粉、油が落ちた時の煙などが抑えられます。
ホットプレートなら火を使わなくて良いので後片付けも楽ですし、何より火の粉が飛ばずに安全性も高くなります。
煙が出ないグラファイトグリラーのようなホットプレートを使うとより煙が抑えられますね。
いつでも避難ができるよう「毎回後片付け」をする
マンションのベランダは避難経路にもなっています。
この避難経路を潰してしまうほどアレコレ持ち込んでしまいベランピングの環境を作ってしまうのは大問題です。
- 緊急退避用の壁が突き破れるように大きなものは置かない
- 緊急はしごが使えるように塞がない
このように安全面には十分注意したいところです。ですので、持ち運びしやすくすぐ片付けられるものを使いましょう。
アウトドアで使われる椅子ならとても軽いですし、ちょっとしたサイドテーブルならすぐに持ち運びしやすいと思います。
「くつろげる空間にしよう!」と本格的に用意したとしても天候に左右されます。
台風の強い雨や強い風が来たりするとぐちゃぐちゃになって後片付け大変ですし、物が飛んで窓ガラスが割れる危険もあったりといい事がないですね。
まとめ
ベランピングは、めざましテレビで取りあげられる前からある言葉なのですが、いざテレビで放送されるととてつもない影響力がありますね。
ただいくらテレビで紹介されたとしても、マンションでは音や臭いがトラブルの元になるので、なかなかベランピングを気軽に楽しめるとは思えません。
もし少しでもベランピングを楽しみたいなら、ルーフバルコニー付きのマンションの最上階をかりて規約の範囲で楽しむ、本格的にやりたいなら、周りと家が離れている庭付きの一戸建て、これぐらいは必要なのではないでしょうか。
多くの方はベランダは共有部分で避難経路と理解があるようですが、放送を見て「簡単に楽しめるんだ!週末にやってみよう!」と思う方がいない事を願うばかりですね。